Every Little Thing

Every Little Thing（エヴリー・リトル・シング）

Every Little Thingは、男女2人組の日本の音楽ユニットであり、1996年に結成されました。彼らのレコード会社はエイベックス・エンタテイメントであり、公式ファンクラブ「ciao」を運営しています。略称として「ELT」と呼ばれることも多い彼らは、独自の音楽スタイルと個性的な楽曲で多くのファンを魅了してきました。

グループ名の由来

グループ名の「Every Little Thing」は、ビートルズの楽曲「エヴリー・リトル・シング」に由来しています。持田香織はこのタイトルからインスピレーションを受けたと語っています。また、彼らの活動が始まった当初、五十嵐充が「Every」という部分を担当し、持田が「Little」、伊藤一朗が「Thing」を担当するという分担があったとされています。

音楽キャリアの始まり

持田香織は1995年、母親と共に音楽事務所エイベックスにコンタクトを取り、音楽活動を始めました。その際のエピソードとして、当時専務だった松浦勝人が持田の歌声を気に入り、楽曲制作を依頼したことが挙げられます。持田の声に魅力を感じた五十嵐は、伊藤一朗を誘い、3人でのユニットが誕生しました。

デビューと成長

1996年8月にリリースされた1stシングル「Feel My Heart」は、オリコンで24位を記録して大きな話題となりました。その後、1997年には「Dear My Friend」が初のトップ10入りを果たし、1stアルバム「everlasting」も同年にリリースされ、ミリオンを達成します。この成果は、彼らが90年代の音楽シーンで重要な存在となるきっかけとなりました。

また、1998年には「Time goes by」が初のミリオンシングルとなり、そしてマスターピースとも言える2ndアルバム「Time to Destination」は352万枚の売上を記録し、ELTの名声を高めました。これらの成功により、彼らは90年代後半の音楽シーンを代表する存在となります。

メンバーの変遷

初期の3人体制から、2000年に五十嵐が脱退し、持田と伊藤の2人によるユニットへ移行しました。五十嵐はサウンドプロデューサーとして活動し、直接的なメンバーからは抜けましたが、特定の楽曲に関与することもありました。その後、持田と伊藤による新たな音楽スタイルが確立されました。

最新活動

最近の活動としては、2016年にデビュー20周年を迎え、その記念コンサートを開催しました。また、2024年にはファンクラブ限定イベントも行うなど、ファンとのつながりを大切にし続けています。音楽活動においては、持田が作詞を中心に手掛け、伊藤も楽曲制作に参画するなど、彼らの創造性は現在も花開いています。

音楽スタイルの変遷

ELTの楽曲制作は、デビュー当初から五十嵐が中心となって行い、独自のシンセサウンドを特色としていました。彼の脱退後は、持田と伊藤が中心となるスタイルが確立され、アコースティック志向やバンドサウンドに移行しました。その結果、より多様で洗練された楽曲が生まれ、時代に応じた進化を遂げています。

総括

Every Little Thingは、彼らの音楽とファンに寄り添いながら成長を続けるユニットです。その独自のスタイルと活動を通じて、日本の音楽シーンにおける重要な存在として今後も輝き続けることでしょう。

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